- 潰瘍性大腸炎ですがバナナを食べてもよいですか?

というあなたへ。バナナは一日1本食べましょう
潰瘍性大腸炎は、腸内環境を整えるメンバーの「善玉菌」が少なく・頑張れない状況であることが多いです(腸内フローラ・腸内細菌の乱れ)
バナナにはそんな善玉菌を応援する、善玉菌のエサ(食物繊維やレジスタントスターチ)が含まれています。また、お腹の症状が出にくい「低フォドマップ」なので、気になる方にもおすすめです。
症状改善を目指す手がかりになれば幸いです。ぜひご一読ください。
腸が整う・食物繊維・レジスタントスターチ


シュガースポットという茶色の斑点があれば食べ頃です。
食物繊維
バナナに含まれる「食物繊維」は、善玉菌が活発に働くためのエネルギー、つまり善玉菌のエサになります(エサがないと善玉菌は働けません)
労働に必要なエサをもらった善玉菌は、活発に働き「短鎖脂肪酸」という物質を作り出します。
その物質の作用が計り知れない。腸内環境の改善はもとより、全身の健康作用を発揮していきます。

短鎖脂肪酸について。緊急性はありませんがぜひご一読ください。
レジスタントスターチ
話題の「レジスタントスターチ」は、大腸までしっかり届く「デンプン」。
食物繊維には、①便のかさを増やして通じをよくする「不溶性食物繊維」、②腸内細菌のエサになり短鎖脂肪酸を増やす「水溶性食物繊維」があります。
レジスタントスターチは、①②の両者を含むので整腸作用が高いですよ。
ココロとカラダが整う・セロトニン
私たちの人生の握っていると言っても過言ではない「セロトニン」という物質があります。たとえば自律神経の均衡を保ち、ココロやカラダの調子を整えています。
バナナには、セロトニンの材料となる「トリプトファン」というアミノ酸と、造成に必要な「炭水化物」「ビタミンB6」がバランスよく入っています。

日々バランスのよい食事がとれていれば、セロトニンの材料が不足するということはありませんが、お腹が弱いかたはどうしても栄養が傾きます。
手軽に食べることができるバナナは本当におすすめなんです。

セロトニンの記事をぜひご覧くださいね。
日々のエネルギーチャージ
イライラする・集中力できない・疲れた・やる気がでない時は、「脳」がエネルギー(ブドウ糖)を必要としています。
バナナに含まれる「ブドウ糖」は、すぐにエネルギーに変わる特性をもちます。
記憶・集中力・思考や判断などをサポートしますので、甘いお菓子ではなく栄養価の高いバナナをチョイスしてくださいね。

気をつけること
皮が硬くきれいなバナナは、追熟が進んでいないのでお腹に負担です。必ず熟したものを食べましょう。
バナナには「カリウム」が含まれます。
「カリウム」は心臓や筋肉の動きをサポートしたり、ナトリウムを排出する作用があるため、むくみの軽減や高血圧の予防に役立ちます。
しかし腎臓病があると、余分なカリウムを排泄できず体に負担をかけます。腎機能が低下している・透析をしているかたはバナナから離れたほうがよいです。
おわりに
潰瘍性大腸炎は、腸内環境を整えるメンバーの「善玉菌」が少なかったり・頑張れない状況であることがわかっています。
バナナにはそんな善玉菌を応援する、善玉菌のエサ(食物繊維やレジスタントスターチ)が含まれています。また、お腹の症状がでにくい「低フォドマップ」ですので、気になる方にもおすすめです。
一日1本バナナ習慣をぜひ、取り入れてみてほしいと思っています。

今日もありがとうございました。

お体ご自愛くださいね。
