- 便が形にならない
- おならの匂いが強い
- 体調を崩しやすい

というあなたへ
こんにちは
看護師のたかはしです
ナース歴・潰瘍性大腸炎歴はともに20年以上となりました。
あなたの症状が少しでも改善されますよう、これまでの苦労や経験を活かし、医療者としてご提案・ご案内をしてまいりますので、どうぞよろしくお願いします!

もち麦をおすすめする理由はこちら
- 腸を元気にする「水溶性食物繊維」が豊富だから!
ヨーグルトやサプリメントから「乳酸菌」を摂れば腸が元気になる!という早とちり。
確かに「乳酸菌」などの善玉菌を大腸に届けることは大切なんですが、それだけでは何の効果も生まれません。
重要なことは、それら「善玉菌」が活発に働くよう、善玉菌のエサである「水溶性食物繊維」をたっぷり摂ること。
エサをもらい活発になった善玉菌が作り出すもの。それが近年注目されている「短鎖脂肪酸(たんさしぼうさん)」です。この物質の健康作用は、腸内環境にとどまらず全身へ作用することがわかっているんですね。
潰瘍性大腸炎はもともと腸内細菌(腸内フローラ)の乱れがあり、短鎖脂肪酸が少ないですので、水溶性食物繊維は積極的に摂ってほしい食品です。
症状改善を目指す手がかりになれば幸いです。もち麦についてぜひご一読ください。
もち麦

お米に「うるち米」と「もち米」があるように、麦(はだか麦)にも「うるち性」と「もち性」があります。
【もち麦】は「もち性」で粘りが強く、もちもちした食感を持っています。
腸よろこぶ・もち麦の特徴

特徴は何といっても、水溶性食物繊維の多さですね!
下記は、白米、玄米、もち麦・えん麦(オートミール)を比較したものです。
100g | 白米 | 玄米 | もち麦 | えん麦 |
食物繊維 | 0.5g | 3.0g | 14.6g | 9.4g |
水溶性食物繊維 | 0.7g | 9.0g | 3.2g | |
不溶性食物繊維 | 0.5g | 2.3g | 6.2g |
大腸と全身への健康作用

下記は、善玉菌が作り出す「短鎖脂肪酸(たんさしぼうさん)」の健康作用の一部です。
- 腸内を弱酸性に保ち、有害物質の増殖を抑制する
- 大腸の動きを良くする
- 大腸のエネルギー源となる
- 免疫細胞の機能に、良い影響を与える

「新たな善玉菌」を増やす作用もあるんですよ
「短鎖脂肪酸」が腸内環境を良好にし、良好な腸内環境が→免疫を高め全身の健康へ作用するんですね。
近年、お腹の病気が増えている理由は、ずばり「食物繊維の摂取不足」です。これまで食物繊維は「食べ物のカス」として扱われてきましたが、今では健康作用が認められ「第六の栄養素」と呼ばれ、私たちの健康をサポートしています。
生活習慣病への作用
もち麦に含まれる水溶性食物繊維「βグルカン」は、粘りが強くゆっくりと移動するため「糖質」の吸収を穏やかにします。血糖値が上がりにくいということですね。
また、「コレステロールの正常化」「満腹感の維持作用」についても評価されています。

下記は短鎖脂肪酸についてです。ぜひご一読ください。
注意事項
もち麦にアレルギーがあると利用できません。
また、アレルギーとは別に、摂取すると毎回お腹の症状が出る(お腹が張る・ゴロゴロする・下痢をするなど)場合も無理をせず控えましょう。
すばらしい食物繊維ですが、腸内の炎症が強く、腸がむくんでいる、狭窄(きょうさく)しているなど、症状が重く問題のある時期は、禁食となることもあります。その際は医師の指示に従いましょう。
寛解期では問題ありませんが、当サイトは胃腸に関連した提案です。ダイエット目的ではありませんのでご理解くださいね。

どの食品もそうですが、過剰摂取をしないでください
炊飯前のもち麦で、一日「50g」大さじ4杯が目安です。よく噛んで召し上がってください。
食物繊維の目安は、男性「21g以上」女性「18g以上」ですが、その全てをもち麦から摂取するのではなく、野菜、イモ類などからも取り入れるようにしましょう。
食べ方


お米と一緒に炊くのが一般的ですが、「茹でる」方法もありますよ
もち麦を茹でると、3倍にカサが増えるのでサラダやスープなどに入れていただきます。
約1リットルのお湯に対して、大さじ「4杯」のもち麦ですね。
粉ものの代わりや、おやつ作りにも利用でき料理の幅が広いです。

今日も美味しそうなメニューですね

はい、みなさんのレシピは参考になります





腸活スープにサラダですか、善玉菌が喜ぶでしょうねぇ。
おすすめ

私のおすすめをご紹介させていただきますね。
封を開けたらサラダやスープにいれるだけ「はくばく」の【あとのせもち麦】です。茹でずに手軽に補えるので利便性が高い商品です。
続いてはうるち米に30%のもち麦が配合された「パックご飯」。一食当たり2.8gの食物繊維が摂れますよ。
下記は保存に最適なチャック付き「アイリスオーヤマ」の国産もち麦です。白米一合に対して約50gを入れて炊くだけ、茹でたものは冷凍しておくと便利です。
フレークタイプも便利です。私は時間のない時、クノールのカップスープに入れて食べています。しばらく浸して柔らかくなってからいただくのがおすすめです。
下記はそのまま食べても美味しいサクッとシリアルです。 食欲のない日、お茶漬けやおうどんにトッピングすれば、ヘルシーメニューに早変わりします。
まとめ


いかがでしたでしょうか!
重要なことは、それら「善玉菌」が活発に働くよう、善玉菌のエサである「水溶性食物繊維」をたっぷり摂ること。
エサをもらい活発になった善玉菌が作り出すもの。それが近年注目されている「短鎖脂肪酸(たんさしぼうさん)」です。この物質の健康作用は、腸内環境にとどまらず全身へ作用することがわかっているんですね。
潰瘍性大腸炎はもともと腸内細菌(腸内フローラ)の乱れがあり、短鎖脂肪酸が少ないですので、水溶性食物繊維は積極的に摂ってほしい食品です。
水溶性食物繊維たっぷりな【もち麦】を、あなたの腸内環境のためにぜひご活用くださいね。
それではこのへんで

今日もありがとうございました

お体ご自愛ください
参考文献
- 食品成分表2021/女子栄養大学出版