とある病院を訪れ、「潰瘍性大腸炎」と診断された 20代の女性。
彼女が入院治療中、担当医師に伝えた事。
それは、「広島漢方を試してみたい」という強い希望でした。
本人の強い希望で、治療中の病院を離れた場合は、そのまま終診となるケースが少なくありません。
今回ご紹介する症例は、最初に訪れた病院の先生方が、本人の希望を受け入れ、スカイクリニックを紹介した例であり、紹介後も、患者さんの経過観察を継続したというものです。
広島漢方内服後の、内視鏡検査(大腸カメラ)での軽快報告例は少ないですので、ぜひご一読ください。
広島漢方とは
広島スカイクリニックの漢方が、潰瘍性大腸炎に効く。そんな情報を一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
広島漢方とは、広島県にある【スカイクリニック】の天野先生が開発した、潰瘍性大腸炎の治療薬。
主成分は、青黛(せいたい)70%、その他、象牙や真珠、牛の胆石を粉砕し、配合した内服薬です。
副作用の懸念があり、使用については賛否両論ありますが、受診された多くの患者さんが、寛解をコントロールされており、高く評価されています。

遠隔・海外でも継続治療可能
コロナ禍の現在、集団受診や長距離移動、ステロイド・免疫抑制剤を内服中の患者さんのリスクを考え、特例診療を行っています。詳細は下記動画をご覧ください。
また、病院で定期的に行われる内視鏡検査(大腸カメラ)の代わりに、便中カルプロテクチンという便の検査を行います。
便を採取して送付するだけで、病状の評価ができてしまうのですね。
症例・報告
本症例では、臨床症状、内視鏡検査所見、病理検査から見ても、広島漢方による治療が有用であったと考える
広島漢方で寛解維持・粘膜治癒を
認めた潰瘍性大腸炎の一症例 : 三枝陽一・今泉弘 他
今回の報告書の内容を、簡単にまとめましたのでご覧ください。
患者さんの背景
患者さんは、21歳 女性。症状は、血便と水溶性下痢。
これまでかかったことのある病気はなく、家族に炎症性腸疾患の患者さんはいません。
飲酒・喫煙歴なし。
現状
受診の2か月前より、水溶性下痢と、血便が10回/日以上、認められるようになったが医療機関を受診せず様子をみていた。
一週間前より、症状が悪化。腹痛、食事が摂れない、体重減少、だるさなどを伴ない、精査目的で入院加療となった。
検査結果:白血球と炎症の値が上昇、軽度の貧血、大腸カメラで大腸全体の炎症を認める。
「全潰瘍性大腸炎(ぜんかいようせいだいちょうえん」と診断された。
意識はあるものの、あまり良くない状態であることが推測できます。
治療
ステロイド、サラゾピリンの内服と、顆粒球除去療法(かりゅうきゅうじょきょりょうほう)が2回/週行われ、腹痛と血便が改善、食事が摂れるまでに快復した。
しかし、ステロイドを減量した後も、水溶性下痢が残存している状態だった。

本人の強い希望
本人から、漢方治療の希望があった。
青黛(せいたい)を含む漢方には、副作用があることを説明したが、本人が広島漢方の使用を強く希望されたため、【スカイクリニック】を紹介。
その後、プレドニン・サラゾピリンの内服は中止、広島漢方のみの内服で、経過観察となった。
軽快
一か月後の再診で、症状の消失と、大腸カメラで腸の粘膜の修復が明らかになった。
検査はもちろん、最初に受診した病院で実施。著明な改善を認めたとのこと。
潰瘍性大腸炎の評価を行う、便中カルプロテクチン値も、標準以下の低値となり、
病理検査でも、炎症細胞の著明な減少を認め、正常な細胞の構造を認めたということでした。
便中カルプロテクチン
潰瘍性大腸炎の程度が、重いのか・軽いのかを表す検査項目です。
状態の悪い時は高値を示し、落ち着いている時は低値を示します。検査は便を提出するだけです。
病状の評価を、内視鏡検査(大腸カメラ)で行うことは有用ですが、苦痛も伴います。それに比較してカルプロテクチン検査は、侵襲(しんしゅう)を伴なわず、患者さんの苦痛度が低いわけです。
2017年から、潰瘍性大腸炎の病状評価法として用いられている検査で、広島スカイクリニックでも行われています。
症例が多くある中で、大腸カメラによる軽快報告が少ないのはそのためなんですね。
自費になりますが、スカイクリニックにカルテがない方でも検査ができるそうです。
まとめ
広島漢方は「生薬」のためイメージが良く、高い治療効果が得られるため使用を希望する患者さんが少なくありません。
この記事を読んで下さっているあなたも、その一人かもしれません。
しかし「青黛(せいたい)」使用による副作用の報告があり、2016年12月、厚生労働省から注意喚起がなされました。
どんなお薬にも副作用があり、漢方治療も同意が必要だということをご承知おきくださいね。
広島漢方を利用して半年で、ほぼ毎日バナナ便が出るようになった、トイレの場所を事前に確認することがなくなった、食事のストレスなく寛解期をコントロールできるようになったなど、高い評価を目にします。
切迫する便意、腹痛やお腹の張りに怯え、睡眠がとれない、食事が摂れない、治療に限界を感じているなど、心身ともに苦しんでいる方がたくさんいらっしゃると思います。
セカンドオピニオンとして【広島スカイクリニック】を検討してみてはいかがでしょうか。
ご覧いただきありがとうございました。
TEL.082-261-1171
〒732-0821 広島県広島市南区大須賀町20-13
参考引用文献
- 広島漢方で寛解維持・粘膜治癒を認めた潰瘍性大腸炎の一症例:三枝陽一著
- 広島スカイクリニックHP

漢方薬で腸粘膜が修復されましたら、次はぜひ「腸内環境を整える」ことに力を注いでくださいね。