- 潰瘍性大腸炎ですが、おすすめの油を教えて下さい。

というあなたへ。エクストラ・バージン・オリーブオイルをおすすめします。
脂質は効率よくエネルギーを作り出すほか、脳や体の組織、心をつくりそれらを調整しています。
低脂質にする理由は「腸を安静にするため」なんですが、そればかりに気をとられ、体の脂質が不足しては元も子もありませんね。
一日に必要な脂質を、過不足なく摂ることも大切ですし、どんな脂質を体に入れるかもまた大切なこと。今回は脂質の大切さと、オリーブオイルについてご紹介します。
ご参考になれば幸いです。ぜひご一読くださいね。
脂質の大切さ
脂質は、私たち人間の材料であり燃料です。潰瘍性大腸炎であるがゆえ、低脂質を意識しすぎると、脂質不足を招くことになります。

下記が脂質の作用です。
- 脳の成分となり、脳の健康を保つ
- ホルモンの構成成分となる
- 38兆個の細胞膜を構成する
- 脂溶性ビタミンの吸収を促す
- 体温保持や活動のエネルギーとなる

身の回りには、いろんな種類の脂質が存在しています。心と体の源は、良質な脂質がよいと考えています。
体調不良のときは、胃腸の負担を減らすため、脂質をぐっと減らす・あるいは中止するという対策が必要ですが、それ以外は神経質にならなくて大丈夫です。もちろん過剰摂取はよくありません。

人工的に作られたトランス脂肪酸は控えた方がよいでしょう。同じ脂質を摂取するなら「体にとって害のないもの」を選択して下さいね。
オリーブオイル
オリーブオイルには、オレイン酸や・リノール酸という脂肪酸が含まれています。

オリーブオイルの55~83%がオレイン酸です。
オレイン酸は悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールは減らさない働きがあるため、動脈硬化にともなう心臓や脳の病気ですとか、高血圧などの予防に役立つと言われています。また潰瘍性大腸炎では「炎症を悪化させる化学物質」をブロックし、発症を抑えたという報告があがっています。
オリーブオイルを日常的に使う地中海沿岸においては、平均寿命が長いことから、地中海式食生活が注目を浴びていますよね。
米油と迷う方がいらっしゃると思いますが、それぞれ特徴があり、生かし方があると思います。オレイン酸含有量についての話ですと、オリーブオイルのほうが多いです。(オリーブオイル70%・米油40%)


近頃価格が上昇していますね(T_T)
私は、アマニ油と同じ使い方で、出来上がったサラダやおかず・汁物に入れて使っています。


最近使っているエキストラ・バージン・オリーブオイルです。
特殊キャップが正常に機能するかどうかは、使ってみないとわかりません。いろんな時がありますが、いつも香りが一定しています。酸化した物は、からだに負担なのでその点安心です。

オリーブオイルの種類は多く、価格もさまざまです。日本ではエクストラ・バージン・オリーブオイルに対する明確な基準がないそうです。
加工のため化学物質を使用したり、不純物が入った商品があるとのこと。その点を頭にいれておきましょう。
気をつけること
オリーブオイルにアレルギーがあると食べられません。
何回使用しても、毎回お腹の症状が出る場合はやめましょう。
くれぐれも過剰摂取をしないよう気をつけましょう。
寛解期では、脂質の制限はないと示されることがありますが、潰瘍性大腸炎の食事は、「低脂質」が基本にあることを忘れないで下さい。病状が落ち着いたことを理由に、脂質コッテリ・無制限の食生活を送ることは避けましょう。低脂質にする意味は「腸を安静」にするためです。
体調が悪いときは、良い油であっても調理に使うものはいったん中止しましょう。食材に含まれる脂質はなるべく低脂質なものを選んで下さいね。
おわりに
脂質は、効率よくエネルギーを作り出すほか、脳や体の組織をつくりそれらを調整しています。
一日に必要な脂質を、過不足なく摂ることも大切ですし、どんな脂質を体に入れるかもまた大切なことです。
健康作用のある、オレイン酸を多く含む「エクストラ・バージン・オリーブオイル」へ切り替えてみてはいかがでしょうか。
それではこのへんで。

今日もありがとうございました。

お体ご自愛くださいね。
