しっかり【要因】と向き合おう!ハンドルを握るのはあなた自身です

こんにちは
看護師のたかはしです
ナース歴・潰瘍性大腸炎歴はともに20年以上となりました。

これまでの苦労や経験を活かし
みなさんの症状が少しでも改善されますよう、
医療者としてご提案・ご案内をしていきたいと思っています

たかはし
たかはし

今日は、発症と再燃についてです

「発症と再燃」の背景にある、要因・きっかけを修正するのは、医療ではなくあなた自身です。

医療とともに、出来ることを考えていきましょう

再燃や発症に関わる要因

潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に、ただれや潰瘍ができます。

炎症を起こした粘膜は、容易に出血をし、腹痛・下痢などの辛い症状を、引き起こします。

Dr. かなや
Dr. かなや

「自己免疫疾患」 とも呼ばれているんですよ。

自己免疫疾患は、からだを守るはずの「 免疫システム 」が暴走し、

自分のからだや、組織を攻撃してしまうんですね。

その代表的な病気 、「 慢性関節リウマチ 」では、自分の骨や軟骨が、攻撃され、

「 潰瘍性大腸炎 」では大腸の粘膜が、

「 多発性硬化症(たはつせいこうかしょう) 」では、神経組織が、標的となります。

攻撃を受けた組織は、炎症を繰り返し、やがて重症化していきます。

その原因は明らかになっていませんが、関与が示唆される要因があります。

一緒にみていきましょう

食生活

潰瘍性大腸炎や、クローン病を代表とするIBD(炎症性腸疾患)は、

以前より食事との関連が、指摘されています。

食生活の欧米化・高脂肪食が、国内患者数の増加に、繋がっていると言われています。

炭水化物を制限したり、一定のものを食さないといった、現代において特有なものや、

個々の食事スタイルの影響も、あるでしょう。

過剰や偏りのある食生活は、「腸内フローラ」の変化をきたし、

「腸内フローラ」の変化は、「腸の免疫異常」の、一因となることが想定されています。

メカニズムの全容は、明らかにされていませんが、

私個人は、「食事や食事スタイル」が、「発症や再燃」に与える影響は、

大きいと考えています。

潰瘍性大腸炎と診断され、医師に処方された「お薬」だけを、最善としていませんか。

「食生活も大切なお薬」であることを、忘れないでくださいね。

発症や再燃を、コントロールできるような、食生活を築いていきましょう。

ストレス

ストレスがない状態で、人は成長せず、適度なストレスがあるからこそ、

私たちはパフォーマンスを、発揮します。

人生において、「ストレス」というスパイスが必要ですが、

過剰なストレスが続くと、人はやがて病気を、ひき起こしてしまうんですね。

人間関係や、仕事の質や量などの、「ネガティブなストレス」もあれば、

ライフステージにおける、喜ばしい出来事・張り合いのあるイベントのように、

「ポジティブなストレス」も存在しています。

どの局面においても言えることは、そこで頑張りすぎると、

「心身の不調を招く」という事実です。

ストレスに対抗する、私たちの「免疫系・自律神経系・内分泌系」の能力は、限りがあるんですね。

日常のストレスの中には、気づきにくい「ストレス」がある、

ということを知っていただきたいです。

  • 暑さ寒さ
  • 怒り不安
  • 怪我や疲れ/痛み
  • 細菌やウイルス/病気
  • 多忙
  • 人間関係
  • 過度な運動
  • 不摂生/嗜好品
  • 乱れた食生活/栄養素
  • 睡眠不足
  • 活性酸素
  • 薬物/抗生物質など
  • 騒音や混雑 公害物質
  • ライフステージのイベント
  • その他

心身の軽い不調の段階で、対処できれば、病気の発症や再燃を、

未然に防ぐことができるでしょう。

腸内環境

私たちの体を守る「免疫システム」。

そのシステムの中で働く、免疫細胞の70%は、「腸」に存在しているんですね。

腸内の、見張り役「M細胞」は、病原体を確認すると、仲間に情報を伝達します。

すると免疫細胞たちが、集結し敵と戦うのです。

そういった「腸の免疫システム」が、良好に作動するためには、「良好な腸内環境」が必要です。

「良好な腸内環境」とは、悪玉菌・日和見菌・善玉菌が、

「2:1:7」のバランスであることを、指しています。

このような、善玉菌が優勢な環境を、「腸内フローラ」あるいは、

「腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)」が、整っていると表現します。

健常者と比較すると、潰瘍性大腸炎では、腸内細菌叢が乱れていますので、

Dr. かなや
Dr. かなや

「腸の免疫システム」が、異常をきたしやすい環境といえるでしょう

病状にあわせて処方される、炎症を抑えるお薬や、整腸剤の内服に加えて

あなたにしかできないことが、あるはずです。

力を合わせて、腸内環境の改善を、目指していきましょう

その他

生まれながらの体質、つまり「一定の遺伝的要素」を持つ人が、

「生まれた後の環境因子」に影響を受け、大腸粘膜を傷つけてしまうのではないか、

という説です。

Dr. かなや
Dr. かなや

環境因子とは、食事やストレス・腸内環境などのことですね

ご経験のあるかたであれば、発症や再燃の背景に、

こういった「環境因子」があるであろうことを、ご承知されているかもしれません。

まとめ

たかはし
たかはし

おつかれさまでした。

潰瘍性大腸炎の「発症や再燃」について、

「食事・ストレス・腸内環境」等で、何か思い当たることが、ありましたでしょうか?

  • 実感はあるが、なかなか生活を変えられず、過ごしていませんか。
  • 炎症を抑えるのは、薬の仕事だと、お薬任せにしていませんか
  • お薬で症状を抑え、さらに頑張ろうとしていませんか
  • 食事指導を受けた後、自分に合う合わない食品を、探してこられましたか
  • 食事を控えすぎて、栄養状態が悪くなっていませんか
  • 体調が良いからと、好きなものに偏り過食をしていませんか
  • 休息・睡眠をとれてますか
  • 体を適度に動かしていますか
  • 最近のおならの臭いはどうですか?
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もちろん、医療に全てを、お任せしなくてはいけない、重症の時期もあるのですが、

本質的なところでは、医療スタッフが、関われない部分を

あなた自身が振り返り、修正をしていく必要がありますよ。

できることに、妥協をしないでほしいと思っています。

腸を労わり、傾腸してあげてくださいね。

医療とともに、一緒に歩いていきましょう

今日もありがとうございました

かなや先生
かなや先生

お体ご自愛くださいね

参考文献

  • 日本内科学会雑誌第108巻第4号
  • 潰瘍性大腸炎診断基準(2021年1月改訂)