- 潰瘍性大腸炎は、お餅を食べてもよいですか?

というあなたへ。私は夏もお雑煮をいただいています♪
こんにちは
看護師のたかはしです
ナース歴・潰瘍性大腸炎歴はともに20年以上となりました。
あなたの症状が少しでも改善されますよう、これまでの苦労や経験を活かし、医療者としてご提案・ご案内をしてまいりますので、どうぞよろしくお願いします!
おもちの魅力は「カロリー」があること。潰瘍性大腸炎はエネルギーを必要とする病態なので、日々の食事や小腹が空いたときに便利だと感じています。
腹持ちがよいため「消化が悪い」と言われますがそんなことはありません!
保存が利くため備蓄できるのもよし、お腹の症状が出にくい「低フォドマップ」なので症状が気になる方にもお勧めです。ぜひご一読ください。
おもちカロリー


力がつくので毎日食べています!
切り餅一個・50gは「約120kcal」なので効率よくエネルギーを補給できます。ご飯一杯に対し、切り餅二個でほぼ同カロリー。
手軽に食べられて、しっかりエネルギー補給できるので重宝しています。
おもち消化について
消化がわるいと言われていますが、おかゆ>おもち>ご飯の順番で消化しやすくなっています。もち米は蒸されて・すりつぶしてありますしね。
お米ともち米に含まれるデンプンは「アミロース」と「アミロペクチン」。アミロペクチンが多いほど粘りけがあります。
お米は:アミロース20%・アミロペクチン80%。もち米は:アミロペクチン100%に近いです。

アミロースの配列は直線、アミロペクチンは枝分かれがあるため、枝分かれがあるお餅のほうが消化酵素が多く作用できる、早く多く吸収される仕組みです。そのため、お餅単体では消化吸収が早い食材と言えるんですね。
冷たいおもちは消化が遅くなります。覚えておいてくださいね。
フォドマップについて
おもちは「高フォドマップ(お腹の症状が出やすい食品)」ではないので、安心して食べられます。カロリーの摂りやすさで言えば、うどんや麺類がありますがそれらは「高フォドマップ」なんですよね。
耐性ががあれば「高フォドマップ」でも問題ありませんが、どんな食品も食べ過ぎはいけませんね。症状を誘発します。
保存・災害用備蓄として

2023年8月に購入、期限は2025.4まであります。いざという時、ガスコンロで調理していただこうと思っています。
アイリスフーズ・生きりもち

二つにできない私。今日の昼食です。

お雑煮にしたり、時間がないときはきび砂糖とめんつゆで食べたり、チーズとのりを巻いたりします。
おもちをトロトロに煮込んだ野菜入りの汁物・スープ系はお勧めです。今日はみぞれスープでいただきました。タンパク質・ミネラル・ビタミン・食物繊維を一緒にとれると良いですね。
たくさん入っているところが○。毎回1.8㎏を2袋買っています。
気をつけること
食べやすい大きさにする、一口を小さくよく噛んで食べましょう。噛む力が弱いときは厚さも薄くすると良いです(そんな商品も出ています)
おもちは冷えると消化が遅くなるので、冷めないうちに食べましょう。
風邪などの軽い体調不良でしたら、食べ方を工夫することでお餅は良いメニューとなりますが、

体調不良が著しいときは、腸をしっかり休ませるようにしてください。
おわりに
潰瘍性大腸炎はエネルギーを必要とする病態なので、栄養価の高いおもちは日々の食事や小腹が空いたときに便利だと感じています。
最近は大きさ・形さまざまな切り餅が販売されています。おもちは決して消化の悪い食品ではありません。軽い体調不良でしたら調理の工夫をすれば良いメニューになりますので、エネルギー補給にぜひご利用くださいね。
今日もありがとうございました。

お体ご自愛くださいね。
