- 潰瘍性大腸炎ですが、タラを食べてもよいですか?

というあなたへ。タラはおすすめですよ。
潰瘍性大腸炎は、腸粘膜の炎症や修復などに、エネルギーやタンパク質を消費します。
冬に旬を迎える「鱈(タラ)」は、高タンパク・低脂質なので、体調がわるいときも安心して食べることができます。
近頃、タンパク質不足が懸念されています。自然の食材から得られる、良質なタンパク質を摂取できるとよいと思います。ご参考になれば幸いです。ぜひご一読くださいね。
鱈(タラ)・栄養素

タンパク質の多さよ。
タラ一切れは、だいだい、80~120gです。
タンパク質
心と体をつくるタンパク質は、近年摂取量が不足しています。
特に高齢者は、摂取量の不足のほか、消化・吸収の問題があり、筋力や筋肉量の低下へつながることが多いです。この筋肉や筋肉量の低下を「サルコペニア」と呼び、生活の質を落とす一つの要因となっています。
私は、潰瘍性大腸炎の病態も、それと似ていると思っています。食べるものを過剰に制限したり・敬遠したり・体に合う合わない問題だったり・消化吸収の問題もそうです。
また、体調が悪いときは、エネルギーやタンパク質の消費が増えるのですが、体内に十分なエネルギーやタンパク質がないと、筋肉に貯蔵されたものをエネルギーに代えていくので、結果、筋力や筋肉量の低下がおきるという流れです。
どうでしょう、似ていますよね。

良質なタンパク質を多く含む「タラ」。まもなく旬を迎えますので、しっかり食べて補ってほしいと思います。体調が悪いときは、油を使わない料理・スープ・汁系がおすすめです。
自然の食材からとれる栄養素が一番です。タンパク質というと、プロテインはどうだろうと思う方は多いと思います。
プロテインがメインになるのではなく、プロテインは不足分を補うかたちでご利用下さい。

緊急性はありませんが、ご一読くださいね。
その他
抗酸化物質
その他、タラには抗酸化力のある、ビタミンE・グルタチオン・タウリンを含んでいます。グルタチオンは、肝臓での解毒作用にも関与しています。
ビタミンD
丈夫な骨づくりをするビタミンDは、あまり知られていませんが、腸管粘膜の状態維持にも関わっています。

健康ならば、腸粘膜の細胞どうしは、しっかりと手を繋いでいるのですが、そうでないと隙間ができている状態です。
その隙間が原因で、さまざまな病気を起こすんですね。これを「リーキーガット症候群」と読んでいますが、ここで説明すると長くなるので、また別の機会にお伝えします。
ビタミンDは、細胞どうしがしっかりと手を繋ぐために必要な栄養素の一つです。
気をつけること
タラアレルギーがあると食べられません。何回か食べてみて、毎回お腹の症状が出るならやめましょう。
タンパク質を補強するために、過剰摂取をしないこと。いろんな食材からまんべんなくを心がけましょう。
低脂質ですが、調理法により油を使うので、使いすぎないように気をつけましょう。
おわりに
潰瘍性大腸炎は、腸粘膜の炎症や修復などに、エネルギーやタンパク質を消費します。
「鱈(タラ)」は、高タンパクなうえ、低脂質という特徴により体調がわるいときにも安心して利用できると感じています。
まもなく旬を迎えますので、しっかり食べて補ってほしいと思います。体調が悪いときは、油を使わない料理・スープ・汁系がおすすめですよ。

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お体ご自愛くださいね。
