- 潰瘍性大腸炎ですが、経口補水液は利用できますか?

というあなたへ。下痢の多いときは、利用できますよ。
一刻を争う熱中症。夏場は汗とともに塩分などが失われていきます。経口補水液は塩分が多く含まれていますので、熱中症対策の手当として優れています。
また、一刻を争わずとも、経口補水液が必要な場面があります。感染性胃腸炎や感冒による、発熱・下痢・嘔吐です。食事がままならず、上からも(嘔吐)下からも(下痢)体液と電解質が出ていってしまうため、体は脱水へ傾いてしまうんですね。
症状が続いているときは、経口補水液を少量ずつ頻回に飲むことをおすすめします。もちろん潰瘍性大腸炎の再燃期も同じです。ご参考になれば幸いです。ぜひご一読ください。
経口補水液とスポーツドリンク

経口補水液は、飲む点滴。
その由縁は、経口補水液の成分が、人の体液とほぼ同じ浸透圧だからです。スポーツドリンクとは違い、摂取したときの吸収率・吸収速度が早いことが特徴です。
タンパク質ゼロ、脂質ゼロなので、消化については胃腸に負担をかけません。エネルギー補給ではなく、体内の不足した水分・ミネラルを早急に補い、脱水を予防することが目的です。

経口補水液 | ポカリスエット イオンウォーター | |
ナトリウム | 0.292g | 0.10g |
カリウム | 78mg | 20mg |
マグネシウム | 2.4mg | 0.5mg |
リン | 6.2mg | – |
エネルギー | 10kcal | 11kcal |
普段の水分補給は、食事がしっかり摂れていれば水やお茶で十分です。
普段のスポーツ中はスポーツドリンク。そして、熱中症や・さまざまな原因で食事が摂れない・下痢や嘔吐で電解質が失われていく状況では、経口補水液です。


アップル風味のおいしさよ。
記事用に1本開けました。代わりに食事を抜いたので、胃腸を休めることができました。
辛いとき、経口補水液を飲むことができれば、体が少し楽になります。楽になった自覚が自分では感じられないとしても、細胞レベルではサポートされています。
体調が悪くなってからではなく、備蓄も考慮しあらかじめ準備しておきましょう。

気をつけること
経口補水液・500mlの塩分は、「約1.5g」ありますので常用はしないでください。スポーツドリンクと同じ感覚で飲まないように。
高血圧等で塩分制限がある場合、また腎機能が悪いかたは、あらかじめ医師に相談しておきましょう。
心得ておられると思いますが、潰瘍大腸炎はかぜや胃腸炎とは違います。再燃?と思われたときは次の受診を待たず、早めに受診をしてほしいです。吐き気がなければ、経口補水液をこまめに少量ずつ摂取するとよいですよ。
*スポーツドリンク・500mlには、「20~40g」の糖分が含まれています。血糖値や体重に影響しますので、常用はしないでくださいね。
おわりに
経口補水液の成分は、人の体液とほぼ同じ浸透圧です。スポーツドリンクとは違い、摂取したときの吸収率・吸収速度が早いことが特徴です。
熱中症だけでなく、さまざまな理由で食べらないとき、下痢や嘔吐が続くときは経口補水液をご利用ください。体調が悪くなってからではなく、日頃から常備しておくことをおすすめします。
それではこのへんで。

今日もありがとうございました。

お体ご自愛くださいね。
